シニアが集まると始まるマウントの取り合い ②
次にするのが、65歳からもらえるメディケアの話。
アメリカの医療費の高さは色々な所で話題となっているので、既に知っている人も多いと思う。
個人で保険に入ろうと思っても、あまりにも掛け金が高いため、入っていない人も多い。
そういう人たちは、体調が悪くても、医療費の高さにしり込みをして、なかなか医者にかかろうとしない。
それが、65歳を過ぎてメディケアを受けるようになると、医療費が無料(もしくは無料に近く)になるので、少し異常を感じたら、すぐにドクターにかかるようになる。
W氏もその一人で、ある朝起きたら、半身が脱力し、ろれつが回らない。1-2分の事だったが、タダだし、緊急外来に行ってみよう、くらいの気持ちで行ったら、脳梗塞で即入院。次の日に手術。手術と言っても、股間から頸動脈へカテーテルを入れ、ステントを残し、詰まっていた血管を広げるというもの。
でも、
「メディケアがなかったら行ってなかったよ。」
なんて、怖いことを言う。
後遺症もなく、むしろ血流が良くなって、ボケも改善したよなんて、のんきなことを言っているが、本心は心配だったことだろう。
今はお元気になられて、自身が主催している登山サークルで、多くの会員の信頼を受けて活躍されている。
このように、メディケアは、本当にありがたい。
その有難いメディケアを、特典としてどのくらい享受しているかに話の花が咲く。