映画「正欲」内での稲垣吾郎の夕食
この映画は、日本行きの飛行機で観た。
「多様性」をテーマにした物語で、
理解できないことはないが、気になることがあって集中できなかった。
何が気になったかというと、
映画の中で、吾郎ちゃん演じる寺井啓喜は、横浜地方検察庁の検事だ。
小学生の息子が不登校になり、教育方針を巡って妻と度々衝突する。
検事だからか、頭が固く、「普通」にこだわって、
自分の物差し以外の価値観を認めない所がある。
それはいい。
そういう役なんだから。
そういうストーリーなんだから。
それが、夜遅くに仕事から帰り、夕食が何かというと、
レトルトカレー
え?
まあね、今はレトルトも美味しくなっていますよ。
それと、その場面は、息子に頼まれて風船を膨らませるというもので、
「カレーを食べてからね。」
「カレー臭くなるのが嫌だから、先にやって。」
息子とのそういうやり取りがあるので、まあ、設定がそうなら仕方がない。
カレーだけじゃなく、野菜サラダも出ていたしね。😝
次の吾郎ちゃんの夕食は、
オムライス
だけ。
え?
付け合わせも副菜もない。
傍にあったのは、ケチャップが入った容器のみ。
野菜も食べないと、お母さんは怒りますよ。
お父さんの夕食が、レトルトカレーとオムライスって、
小学生か。
小学生だって、スープや野菜はあるんじゃないの?
と思ってしまって、それ以降の内容が頭に入って来ない。
せっかく、朝井リョウさんの、
作家生活10周年を記念して描き下ろした長編小説だというのに。
台無しだよ。
私のせいで。
見るのはそこじゃないとわかっているけど、
気になり出したらだめだ。
考え方が昭和なのかなあ。
頭が固いのは、私も同じってことかも知れない。