こんなお札、恥ずかしくて使えない
2024年に、日本では新札が発行されるとのこと。前回の発行から20年も経つのね。
コロナで2020年以降日本行きをキャンセルしているが、それまではほとんど毎年日本旅行を兼ねて実家へ帰っていたときの話。今は鬼籍に入っている母が元気だったころだ。
日本で新札が発行されても、アメリカ国内で日本円を買った場合、すぐには日本の新札は手に入らない。
今ほどキャッシュレスではなかった時代、日本旅行をするときは、ある程度のキャッシュを日本円に替えて持って行っていた。
母が買い物に行くと言うので、1万円札を渡したところ、
「今時こんなお札を使っている人はいない。こんなお札、恥ずかしくて使えない。」
と言われてしまった。
「そーなの?」
アメリカボケをしている私にそんな感覚があるはずもなく、何の疑問も持たずに使っていた。
「お金はお金じゃん。」
でも、もしかしたら私が帰った後で、お店の人が
「あの人、今時こんなお札を使って、一体どこの田舎から出てきた人かしらね。」
なんて言われていたのかもしれない。
古い紙幣を使うのは恥ずかしいことと学んだ私は、あわてて銀行へ行って新札と替えてもらった。
日本の親戚の冠婚葬祭用に、姉に預かってもらっているお金も、2024年に新札が発行されたら、
あの時母に言われたように、姉から、
「今時こんなお札を使っている人はいない。こんなお札、恥ずかしくて使えない。」
と言われるのかなあ。