UPSドライバーのユニフォームは高収入のステータス
アメリカで生活をしているとよく見かけるこの、ドアのないトラック。
UPS(United percel service) は、アメリカ国内だけでなく、
世界200か国以上の国と地域で一日あたり1400万個以上の荷物を扱っている。
茶色いトラックに乗った茶色いユニフォーム姿のドライバーさんたち、
実は、高給取りだ。
2023年の彼らの平均年収は17万2000ドル。
ただし、これには、会社が保険料を全額負担する医療保険や最長で7週間の有給休暇、
有給の病欠や早退、確定給付年金プラン、オプションの日数が含まれまている。
以前ランチの集まりに参加したとき、一人の日本人女性がご主人の仕事を聞かれて、
「UPSのドライバーです。」
と答えたら、その場にいた他の女性たちが反応していたっけ。
その時は、なぜそんな反応があったのか気付かなかった。
後になって、彼らが高収入と聞いて納得した。
学位や資格が必要な医師や弁護士、エンジニアのような専門職とは比べられないと思うが、
そんなに必要条件が高くない割には高収入だと思う。
宅配業者は、UPSの他にも色々あり、会社に出入りしている業者は数多いが、
この「茶色いお兄さん」たちが来ると、お、高収入が来たと思ってしまう。
確かに楽な仕事ではない。
特に暑い今の時期は、ドアがないトラックにはエアコンもなく、
重い荷物を運んだりは大変だ。
でも、組合がしっかりしているので、他の配送会社に比べたら格段の待遇には違いない。
日本のように、持ち物や身に着けているもので高収入と分かる人は少ないが、
このユニフォームは、高収入のステータスのようだ。