いつの間にか長くなったLA暮らし

ロサンゼルス(LA)に住み始めて、いつの間にか40年以上が過ぎました。仕事と趣味を楽しみながら、忘備録としてつらつら書いています。

男だと思われた

私の職場はオフィスは9時―5時だが、現場は基本24時間体制で、オフィスの人員は交代制で時間外の電話の対応をすることになっている。




交代制とは言っても、気になる案件がある時は、他の人では対応が難しいため、私がOn Callの担当をすることが多い。




ミミさん(仮名)は、日本で専門職の資格を持ち、ここでもその資格を生かして活躍している大変優秀な女性だ。生活力があり、フットワークも軽く、昼夜を問わずいつも快く仕事を受けてくれるので、本当に頼りになる存在だ。



その日はちょっと心配だったため、私がOn Call 担当をしていた。



夜10時ごろ、ミミさんから電話が入った。



「ラクラシさん、クライアントがどうしても納得してくれません。私、これから行きますね。」



ミミさんは、さっきそのクライアント先から帰ったばかりだった。



トンボ返りで戻ってくれ、上手く収めてくれたのはさすがだ。





そんなミミさんを尊重し、かつ誇りにさえ思って下さるご主人様。…のはずが、





あまりにも頻繁にスケジュールが変更になるは、急に出かけるは、帰ってきたと思ったらまた出て行くの繰り返しに、ある日、言いにくそうにこう言った。






「ミミ、あのさ。 ラクラシさん、ラクラシさんと言って出かけるけど、」





ラクラシさんって、ほんとに女の人なの?



ミミ、浮気してない?





おーのー!!





男の人だと思われたよ。



電話して確かめたら?と言うと納得してくれたらしい。



「ほんとに電話かけてきたら済みません。」




と言ってたが、かかって来なかった。
かけて来てくれてよかったのに。




その後、誤解も解けて、元のラブラブに戻ったそうだ。良かった。

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