韓ドラ「D.P.」から考える、兵役を逃れる韓国人青年たち
『D.P. -脱走兵追跡官-』シーズン2 ティーザー予告編 - Netflix
「D.P.」パート2を観終わった。
このドラマは、韓国の兵役の厳しさ、辛さをテーマにしていて、
どの話も実話に基づいているだけあって、とても重い内容になっている。
その重さにきちんと向き合って丁寧に演出されているため、
重苦しさもありながら、ジュノ(チョン・ヘイン)とホユル(ク・ギョファン)の
軽妙な立ち回りや、ボケとツッコミの応酬で笑いを取ったりしながら
話を進めていくテクニックが素晴らしくて、夢中になって観た。
ドラマ内で脱走兵たちが放つ
「あそこへ戻るなら死んだほうがましだ。」
「あそこは監獄よりもつらい。」
という言葉に、息子を持つ母親として、胸が潰されそうな気持ちになる。
うちは私も夫もアメリカ国籍保持者だ。
国籍を取ったのはそんなに昔ではない。それまではずっと永住権のままだった。
特に深い理由があるわけでもなく、周りの日本人がみんなそうだったし、
不自由を感じることもなかったから。
それが、知り合いになった韓国人がみんな当たり前のようにアメリカ国籍を 取っているのを見て不思議に思った。
理由を聞くと、
「息子を韓国の軍隊に入れたくないから。」
という答えが返ってきた。
このように家族で移住してくるケースもあるし、
単身で渡米してくる韓国人青年も多くいる。
彼らがどうやってアメリカ国籍を取るかと言うと、
兵役義務の18歳になる前に知り合いのつてを頼って渡米し、そこの家の養子になる。
なので、彼らは実の家族とは姓が違う。
書類の上では他人になっているということだ。
人生を変えてしまうほどの兵役。
色々なことを深く考えさせられたドラマだ。