いつの間にか長くなったLA暮らし

ロサンゼルス(LA)に住み始めて、いつの間にか40年以上が過ぎました。仕事と趣味を楽しみながら、忘備録としてつらつら書いています。

親の葬儀①~次はうまくやる


4年前に母が他界した。その時は、



「意識があるから、会うのなら今のうちに。」



という姉の言葉に従い、急遽帰国を決め、病院にお見舞いに行った。姉妹でバカ話をして、90歳の母に叱られる60代姉妹。




母はその後病状が悪化し、帰らぬ人となった。



92歳の父には喪主の役目を果たすのは無理だったので、兄が施主となり、葬儀の全てを取り仕切った。



家族葬と言っても、親戚が多いので、結構な人数が集まり、葬儀は大変立派なものだった。


兄が言うには、



「何しろ初めてだから、葬儀屋さんが薦めてくれるものは全部良いものに思えて、はい、はいと言っていたら、こんなになった。」



だそうだ。



「随分高くついたよ。でも、様子が分かったから、次はもっとうまくやるよ。」



「次ってなにさ。」



高くついたと言っても、両親はそれなりに貯えがあったので、費用が足りなくなることはなかったし、立派な葬儀で母を送り出すことで、残された家族の寂しさが緩和されるような気がした。




兄はああ言っていたけれど、実は、親の葬儀代をケチる気持ちは、初めからなかったと思う。



なので、次も、きっとうまくはやれないんじゃないかと思っている。





「だから、次って?」

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