チャンスはどこにあるかわからない
アメリカには定年制度がないため、70歳を過ぎても、中には80歳を過ぎても
現役でバリバリ働いている人がたくさんいる。
本当に生活のために働いている人もいるが、
大体は、社会との繋がりを保ちつつ、お小遣いが入ればなお可というスタンスの人が多い。
そういう人たちはメディケアがあるから、福利厚生の保険が欲しいとも言わないし、
すでに年金もあるから、大して高いお給料を寄こせとも言わない。
長いこと働いて来て社会経験を積んでいるから、もめごとも起こさないし文句も言わない。
ガツガツしていないから、使う方にしてみればとても有り難いマンパワーだ。
キョウ子さんもその一人だ。
ご家族にゴタゴタがあってしばらく休んでいたが、
落ち着いたからと言って現場に戻ってきた。
歯に衣を着せず、ポンポン物を言うキョウ子さんは現在独身の73歳。
家に帰っても一人だからと、時々オフィスに寄ってしばらく話していく。
「ラクラシさん、人生100年の時代だから、私も頑張っちゃうわよ。
この年になると、捕まえるとすると年下になるわね。
年下の独身、どこかにいないかしら。」
まあお元気だこと。
キョウ子さんの若さの秘訣は、その好奇心旺盛な所だと思う。
ホントに捕まえちゃうかもしれない。
チャンスはどこにあるかわからないからね。
頑張って頂きたい。