いつの間にか長くなったLA暮らし

ロサンゼルス(LA)に住み始めて、いつの間にか40年以上が過ぎました。仕事と趣味を楽しみながら、忘備録としてつらつら書いています。

面接で聞かれて今でも忘れないこと



今の会社で働く前に、何度か職を変わった。


それまでは、


アメリカの公立高校で、英語を母国語としない生徒のための補助の仕事をずっとしていた。


ロサンゼルス(アメリカ)の法律では、子供だけで留守番をさせるのは違法なので、


子供たちが学校へ行っている間のパートの仕事は時間的に都合が良かった。


子供たちが留守番ができる年齢になってから、


学校を辞めてフルタイムの仕事を探した。



ところが、


学校でしか働いたことがないアラフィフ女は、つぶしが効かない。


ビジネス経験がないということで、なかなか雇ってもらえなかった。


とにかく、履歴書に書けるような職歴とスキルを身に付けなければ、


と、


雇ってもらえるなら、ハイハイと喜んで働いた。


勿論エントリーレベルよ。


でも、いい年をしてエントリーレベルで入ってくる中年女性に、世間の目は厳しい。


自分の子供のような若い社員さんたちからオバチャン扱いをされたり、


お局さんのせいで若い人が居付かない会社に、


「大人だから」


という理由で派遣され、苛め抜かれたりと、


色々あったわ。( ノД`)シクシク…(遠い目)


そんなこんなで何回か職を変えた。



面接を受けた日系の会社の一つで聞かれたことで、今でも忘れられないことがある。



「結婚していてお子さんがいて、それでフルタイムの仕事をしたいなんて、あなたは一体ご主人の世話をいつするんですか?」



一瞬言葉が出なかった。


コノヒトハナニヲイッテイルンダロウ


ご主人の世話って何????


うちのオットは至って健康だ。何の世話がいるんだろう。


と思った。


この質問をしたのが女性だったのにも驚いた。自分だって仕事しているのに。




「夫は、私が仕事をすることを理解し、協力してくれています。」



と答えた。


後日面接結果を聞いた。



不採用



ちーん。



後になって、あの人はきっと、



「ろくな職歴もないくせに、条件のいい仕事を欲しがるんじゃねーよボケ! おとなしく家で主婦してろ!!」



と言いたかったんだろうなと思った。



その後、縁があって今の会社に拾ってもらい、今に至っている。

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