W氏誕生日を迎える
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LAは、極端に言うと、一日でスキーとサーフィンの両方を楽しむことができる。
海へも山へも、近場だと1-3時間くらいで行けるからだ。
W氏は山形県出身で、海と山なら断然山派で、ご自身が主催する登山サークルの活動で
毎週あちこちの山へ登りに出かけ、夏には泊りがけで州内外の山の制覇を楽しんでいる。
以前は私も誘っていただいて、よく一緒に登りに行っていた。
そのうち仕事との両立が難しくなって、足が遠のいてしまったが、
W氏は相変わらず出かけているそうだ。
ただ、去年の夏目指したヨセミテの山は、
行けると思った山頂までは体力が持たず、途中で断念したのが残念だったと言う。
W氏が愛犬と目指したヨセミテの山。
そのW氏が今月お誕生日を迎えられたということで声をかけたら、
「74歳になっちゃったよ。」
「あら、この間70歳と言っていたのに、いつの間に4歳もいっぺんに年を重ねてしまった
の?」
なんて冗談を言っていたら、W氏、
「最近は衰えを感じるよ。」
あらら。弱気なことを。
70歳を超えてから、スキー場のリフト券が無料になったそうで、
冬にはスキーへ行くのを楽しみにしていたのに、最近は何だか面倒になって来たとか。
わかる。
この「面倒」と言う気持ち、すごくわかる。
でも、面倒と思っても、自分を奮い立たせて動かないとズルズルと楽な方を選んでしまう。
W氏、頑張ってほしいなあ。
人生の先輩のW氏が現役でいるのは、後に続く私たちの見本になっているのだから、
目指した山の頂上まで行けなくても良いじゃない。
途中までは行けたんだから。
スキーへ行くのが面倒になっても、
近場の山には相変わらず登っているんだから良いじゃない。
無理のないように好きな登山を楽しんで、無理のないように仕事を調整して、
いつまでも元気でいてほしい。