いつの間にか長くなったLA暮らし

ロサンゼルス(LA)に住み始めて、いつの間にか40年以上が過ぎました。仕事と趣味を楽しみながら、忘備録としてつらつら書いています。

読書「僕のメジャースプーン」辻村深月

ラクラシ


ぼくのメジャースプーン (講談社文庫 つ 28-6) | 辻村 深月 |本 | 通販 | Amazon


ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった――。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に1度だけ。これはぼくの闘いだ。(講談社文庫)



小学校で大切に飼われていたうさぎが、

残忍な手口で殺されるという陰惨な事件が発生する。

誰よりもそのうさぎを愛していた幼馴染の「ふみちゃん」は、

あまりのショックで心を閉ざし、言葉を発することができなくなる。

うさぎが殺された描写が残酷すぎて、耳を覆いたくなる。

ふみちゃんの受けたショックがどれほどのものかを表すために、


必要な描写だったとは思うが、


想像するだけで、大人でもショックの大きさは変わらないと思わせるほどの残忍さだ。




ふみちゃんのために、自分の持っている、ある力を使おうとするぼく。


チャンスは一回だけだ。


その力の使い方を、遠縁の秋山先生が、詳しく、かつ丁寧に説明していくことで、


読者に、罰とは何か、赦しとは何かを深く考えさせる。


ウサギを殺すことは、器物損壊の罪にしかならず、


社会的には罪にはならなかった犯人に対し、ぼくがした決断は、、、。



ぼくの純粋な怒りに対して、


自分がしたことを悪いとも思わない犯人と、


関係がないのに騒ぎ立ててSNSに書き込む野次馬たちにも、


胸糞悪いほどの嫌悪感を覚え、どこに救いがあるのだと思わずにいられない。



ぼくの思いは、ふみちゃんに届くのだろうか。

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