映画「100円の恋」安藤サクラ主演
ずっと見たいと思っていた映画だ。
安藤サクラさんが出演する映画なら、面白くないはずがない。
この映画は2014年公開というから、11年前の映画だ。
その中で彼女が演じるのは32歳の女性。
この人、いつ見ても全然変わらないと思ったら、
1986年生まれの39歳。
ということは、この映画の時は28歳だったのね。
随分前から活躍している印象があるので、もう少し年齢が上だと思っていた。
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32歳で引きこもりの一子は、自宅で自堕落な生活をしていたが、
出戻りの妹とうまく行かず、一人暮らしをすることになった。
100円ショップで働き始めるが、そこに集まる人たちは、いわゆる底辺の人間たち。
そこで知り合った、ボクサー・狩野と生活を共にすることになるが、
すぐに狩野は帰って来なくなる。
「100円程度の女」でしかない自分を奮い立たせるため、やがて一子はボクシングにのめり込んでいく。
主演の安藤サクラさんがすごいのは、この映画、撮影に2週間しかかかっていないという所だ。
前半の自堕落で太った女性が、段々とボクサー体型になって行くのが、
ドキュメンタリーのようだ。

体型だけでなく、顔つき、目つきまでプロのボクサーのように鋭く変化して行く。
最後の試合の時には、凄味さえ出て来て、
その変化に、たった10日ほどしかかけていないというのは、
並の人間ではない。
試合の様子も、とても演技とは思えないほどの迫力で、
結果が期待通りではなかったのは、多分これも演出なのだろうと思わされる。
彼女はこの作品で、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得した。
俳優さんのプロ意識の高さを見せられた、素晴らしい作品だと思った。
この映画、10年後の2024年に、『YOLO 百元の恋』という邦題で、
中国でリメイクされ、爆発的なヒットを飛ばし、
結果、中国のボクシング人口が急増して、社会現象にまでなったそうだ。
主演のジャー・リンさんは、この映画のために、撮影前にまず体重を20㎏増やし、
その後約9か月かけて50㎏以上の減量を成功させたそうだ。
優れた作品、優れた俳優さんの演技は、
国を問わず人の心を打つものだと、改めて思わされる。
負けっぱなしの人生から這い上がろうとする女と挫折を経験した男の、再生の物語。