➂ お土産は、断られても渡したい ・ 私の気持ち
N子夫妻が日本へ本帰国すると決めて、
帰国後も、色々な手続きにアメリカの住所が必要なため、
うちの住所を貸す約束をしてから、そろそろ2年になる。
早いなあ。もうそんなになるのね。
「実はね。」
と話し始めたN子。
「できたら延長をお願いしたいのだけど。」
と言う。
そんなの、何ともないことよ。
だけど、今度は、私から条件がある。
前回は、N子の気持ちを尊重してお金を受け取った。
今回は、私の気持ちを尊重してほしい。
お金はいらない。
これで、私たちの間に、貸し借りはナシにしたい。
用意して来たらしいお金を、バッグから出しかけた手を止めてもらった。
出してしまうと、引っ込めるのって難しいから。
これで、2年間ずっとモヤモヤしていた気持ちに整理がつく。
分かってくれてありがとね。
そして、
夫妻が日本へ帰る日が近づいて、最後の連絡が来た。

ハンドルネーム(N子というのは、私が勝手に付けたんだけど)で呼びあった。
まさか知っている人から呼ばれるとは思わなかった。
焦りまくった数日間だった。