海外在住日本人にとって、日本は帰る場所か
私の周りにいる友人たちのほとんどが、いつかは日本へ帰ると言っている。
実際、ホンダ夫妻はすでに本帰国をしたし、
30年以上の友人のN子はこの春に本帰国が決まっている。
時々一緒に飲みに行くH氏も、本帰国ではないが、しばらく日本へ行くと言っている。
最近韓ドラの沼にお誘いしたK氏は、すぐにではないが、ご両親が残した家があり、
住むところがあるので、いずれはそこへ帰るという。
他にも、
「年を取ったら日本が良い」
「いつか帰る」
と言う人がほとんどだ。
周りからどんどん人がいなくなる。
皆さん、日本は「帰る場所」と思っているんだなあと思った。
私?
どうかなあ。
今はまだ元気だから良いけど、
もっと年を取って来て介護のお世話になったらどうだろう。
年を取ると、後から覚えた言語は忘れて、第1言語のみに戻ってしまうそうだ。
施設に入るにしても、日本で、日本語で生活できる方が良いと皆さん考えるようだ。
そうなる前に、元気なうちに帰ってあちこち出掛けたりもしたい。
広いLAは、車がないと生活が一気に不便になる。
日本だと住む場所によっては車の必要がなく生活できる。
第一、どこへ行っても安全だ。
そう考えると、やはりいつかは帰ろうと思うのだろう。
今のところ私にとっての日本は、「行く所」であって、「帰る所」ではない。
この考えが、いつか変わる日が来るのかもしれない。
その時まで、送り出す側の人間でいようと思っている。