韓国人オーナーの悩み② ざわつく女たち
韓国人オーナーのもう一つの大きな悩みというのが、
息子さん夫妻が、結婚式を挙げないという事だそうだ。
今はコロナのせいもあり、日本では式を挙げなかったのは仕方がない。
でも、オーナー自身は会社を経営しているし、
ご主人は、こちらでは結構な地位にいる人だ。
仕事関係の人たちに対しては勿論、
どちらもクリスチャンで、教会関係の人達への手前もある。
「簡単で良いから、式を挙げてちょうだい。」
と、涙で懇願、説得して、何とか承諾してもらった。
でも、息子さんの方はきちんとスーツを日本から持って来たのに、
彼女の方は、普段着以外、式用の洋服は持って来なかった。
それらしいものを買うように言って、
英語の分からない新婦のために日本人の牧師さんをお願いして、
教会で式を挙げる所まで何とか持って行ったそうだ。
「あー大変だった。」
そうでしょうね。
式を挙げる日、顔見せのためにオーナーが二人を会社に連れて来た。
「おめでとうございます。」
「まあ、何て可愛らしいお嫁さん!!」
口々に賛辞を述べる更年期のBBAたち。
3人が帰った後、ザワザワ、ヒソヒソ。ざわつく事ざわつく事。
「見た?」
「見たわよ。」
「ここLAではまず見ないわねえ。」