いつの間にか長くなったLA暮らし

ロサンゼルス(LA)に住み始めて、いつの間にか40年以上が過ぎました。仕事と趣味を楽しみながら、忘備録としてつらつら書いています。

ナオミさんの話②

乳がん検査は定期的にしていたのにもかかわらず、


がんが発覚し、治療を始めたナオミさん。


思い切りが良いというか、気持ちの切り替えが良いというか、


すごいなあと思ったのが、キモセラピーをしている間も仕事を休まなかったことと、


副作用で髪が抜け始めた頃、抜けた髪が洋服の中に入って不快なのと、


家の中が抜けた髪で汚れるのが嫌だからと、早々に美容室へ行き、


丸刈りにしてもらったことだ。



「今日はどのウィッグにしようか。」



なんて、余裕まで見せていた。


そして、



「聞けば心配するし、してもらいたいこともないから。」



と言って、病気のことは日本のお母さんには話さず、一人で戦った。


娘としてのお母さんへの優しさだったのかもしれない。


もし話したとして、心配して飛んで来られても、


オロオロ泣くだけの母の面倒は見られない。自分のことだけで精一杯なのだからと。





辛い治療期間を耐え、新しく髪も生えてきて、ウィッグともおさらばした。




あれからもう10年以上になる。



今でも、会うたびにステップアップして、着々とキャリアを積んでいるナオミさんを


友人として尊敬し、誇りに思っている。




  

ナオミさんの猫はクロネコちゃん

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