ホンダ夫妻の本帰国当日

滞在していたホテルを午後5時にチェックアウトし、

深夜便の搭乗手続きまでの時間をN代宅で過ごすことになったホンダ夫妻。

本当にこれが最後なので、皆で夕食をしようということになり、

N代宅の近くのレストランに集まることになった。

N代は前日から下見に行って開店時間を確認。

私は会社から近いので、5時半に仕事が終わってから少し遅れて到着。

K子は遠くから来るし、仕事が入っていたらどうする？と言うと、

何とか調整するとのこと。

旅行会社のS氏は、この日は最後までアテンドなのでアルコールは我慢。

皆で食事した後N代宅へ移り、ホンダ夫妻宅から譲り受けた家具をお披露目して貰った。

最後だというのに、ホンダ夫人、

「皆さんお土産に持って行ってね。」

と、前もって買っておいたお菓子や飲み物を渡してくれた。気配りの人だ。

時間も迫り、いよいよ空港へ向かうことになり、

もうもう、女4人は涙の別れ。

帰る人は、これからの新しい生活に向けて嬉しいだろうけど、送る方は本当に辛い。

何度経験しても慣れないものだ。

見送ってからもしばらくは、N代、K子、そして私の3人で色々思い出話が尽きなかった。

寂しくなるなあ。

帰宅後深夜にホンダ夫人からラインが入った。

大騒ぎだった夫妻の帰国話も、これで終わった。

色々な手続きや家のことや仕事のことなど、全てキレイに片付けて、

文字通り後を濁さずに発って行った。

気を付けて。お元気で。

　もう1話続く