いつの間にか長くなったLA暮らし

ロサンゼルス(LA)に住み始めて、いつの間にか40年以上が過ぎました。仕事と趣味を楽しみながら、忘備録としてつらつら書いています。

母の母の日と私の母の日



母が存命だった頃は、母の日には毎年お花を 贈っていた。母もそれを知っていたから、毎年楽しみにしていてくれていた。



「ああ、今年もお花を贈ることができて良かったなあ。」




と、毎年、これが最後になるかもしれないと思いながら、受け取ってくれる母がいることに感謝していたものだった。




私の子供たちは、小さい頃は学校で作ったカードなんかを持ってきてくれていたが、大人になってからは特にプレゼントもなく、私もそれに対して別に不満を持ったことはなかった。




それが、二人の息子が結婚してからは、お嫁ちゃんたちが良く気が付くからか、お祝いをしてくれるようになった。




毎年の母の日は、自分の母にお花を贈り、自分を母と思ってくれる人にお祝いをしてもらうという、とても幸せな日になった。



母が亡くなり、もうお花を贈ることもなくなって久しい。



それが今年、両親の遺灰を、今は姉夫妻が住んでいる元実家から徒歩10分の納骨堂に移したそうで、母の日にお参りに行ったと、姉から写真が送られてきた。





カーネーションと、好きだったお餅をお供えしてもらって、母もきっと喜んでいることだろう。




私はと言えば、今年も上の息子の家に呼んでもらい、夕食をごちそうになった。
お土産に、私の好きな紫色のお花と、ハイボール用のお酒。






夜には下の息子から電話が入り、いつもありがとうの言葉と、日を改めてお祝いしてくれるとのこと。



「プレゼント、何が良いか考えておいて。」





「お母さんは、欲しいものは何もないのよ。いつも気にかけてもらって、元気な顔を見せてくれたら、それが一番嬉しいのよ。」





「まあ、そう言わないで。」








「そう?じゃあねえ…。」








台無しだよ。

×

非ログインユーザーとして返信する