いつの間にか長くなったLA暮らし

ロサンゼルス(LA)に住み始めて、いつの間にか40年以上が過ぎました。仕事と趣味を楽しみながら、忘備録としてつらつら書いています。

やっぱりあんこ / 読書:「落日」湊かなえ


以前友人から教えてもらった、パイ皮で作るあんこパイを作ってみた。


パイ皮を広げて、あんこを巻いてオーブンで焼くだけ。



焼き過ぎ。


でも、これくらい焼かないと、パイ皮のパリパリ感が出ない。


サクッ、パリパリ。


と、出来立ては特に美味しいのだが、


気を付けて食べないと、パイ皮の破片が飛び散って、大変なことになる。


いい年して、盛大に食べこぼした😖😖



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初の監督作品で国際的な評価も得た新進気鋭の映画監督・長谷部香は新人脚本家・甲斐真尋に、映画の脚本の相談を持ちかける。そのもととなるのは、15年前、 引きこもりの男性・立石力輝斗が高校生の妹・沙良を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた“笹塚町一家殺害事件”。そして事件が起きた小さな町・笹塚町は真尋の生まれ故郷でもあった。真尋の師である人気脚本家・大畠凜子は、真尋の背中を押す一方、この事件に興味を示し……。


さらに、この事件を追うことは、香と真尋それぞれが抱える“ある過去”とも向き合うことも意味していた。判決も確定しているこの事件を、香はなぜ撮りたいのか。真尋はどう向き合うのか。事件を調べていくうちに、衝撃の真実にたどり着く。

websiteより


既に解決し、裁判の判決も出ている事件を、15年も経ってから調べ直して

新しい事実は出てくるものなのか、そこは少し疑問だが、

香が、母親から虐げられて過ごした辛い幼少期に、

唯一救われる思いをした相手を探そうと、偶然見つけたわずかな手がかりから

思いもよらない方向へと導かれていくのは、読みながらハラハラさせられた。


当時、アパートの隣に住んでいた、同じくらいの年の女の子、沙良

同じ境遇を分け合ったと思い込んでいたが、それは本当に沙良だったのか。

そこから話の焦点が少しずつ別の角度へ変わって行く。

一家殺害の容疑で判決を受けた沙良の兄、力輝斗が、妹を殺した本当の理由は何だったのか。


一つの事件を、こんなふうに詳しく丁寧に調べて行くと、

警察の捜査だけでは出て来なかった、事件にかかわった人たちの思いを知ることで、

犯人に対する印象が随分違ってくるものなのだなと思わされる。

判決が翻されることはないのだろうが、読者は、

事件の裏に秘められた力輝斗の思いを知ることで、

彼への印象が変わって行く。


そして、若くして亡くなった父への思いが、希望へと変わって行くラストは感動ものだった。













































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