いつの間にか長くなったLA暮らし

ロサンゼルス(LA)に住み始めて、いつの間にか40年以上が過ぎました。仕事と趣味を楽しみながら、忘備録としてつらつら書いています。

在米邦人永遠のテーマ マキさんの場合



年齢的に言うと、大体50代から60代くらいの人たちが、


日本の親の介護で帰国する人が多い。


本帰国までは行かなくても、要介護の認定申請には本当に時間がかかるそうで、


その手続きで、一年に何度も日本へ行くことになる。


うちの会社も、そのくらいの年齢の人たちは、


介護までは行かなくても、


「親が年を取って来たから。」


と言って、長めにお休みを取って日本へ行く人が多い。


仕事を休んで済みませんと言うが、


仕事なんか何とでもなる。代わりの人もいる。


家族より大切なものはないのだから、後悔しないようにして下さいねと言って送り出す。



今まで送り出す方の立場だったマキさんだったが、先日、


「済みません。1月ごろお休みします。」


と言う。


お父さんの具合が悪いそうで、電話で、


「マキに会いたくてね。こないだは夢に出てきたよ。」


なんて言われたそうで、


「そんなこと言われたら、今度は私の夢に父が出てきたんです。」


これは帰らなきゃと思ったそうだ。


私ばっかりノホホンとお休みを貰って遊んでいて、


マキさんは働き始めてから一度も日本へ行っていない。


お子さんのことで忙しくして、やっと落ち着いたと思ったら、


次は自分の体があちこち悪くて、今、検査続きだ。


そうしたら今度は親の問題だ。



「こんなに遠く来てしまったから、気軽に帰れない。」


と言うが、日本にいたって、地域によっては、


交通機関の関係で、サッとは行けない人も多いはず。


後ろめたさや、負い目は感じる必要はないと思う。


これは、在米邦人の永遠のテーマだ。



どのような選択をするかは、人によって違う。


いずれにしても、悔いが残らないようにと願うしかない。

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