「お父さんの誕生祝いは、おばあちゃんちでしたかった」
長男の誕生日。
前から嫁ちゃんのエイミちゃんから、この日は手巻きずしをするからとお呼ばれしてもらっていた。
ただ、長男宅は、2つあるトイレの一つが故障していて、
誕生祝の日までに修理の人が来て直してもらえれば良いけど、
もし修理の人が予定通り来なければ、手巻き寿司セット持参で、
ラクラシ家でやっても良いですかと言われていた。
「どうぞ、どうそ。うちでよければ来て下さいな。」
と言って、どちらになってもいいように準備していた。
ぎりぎりになって、
「トイレ、直りました!!」
と連絡が来たので、長男宅へお祝いのケーキを持って行ってきた。
いつもの事だけど、ご馳走たくさん用意してあって、ご相伴にあずかってきた。
85℃のケーキ。
ラクラシ家は、誰の誕生日でも、大体、写真にビールが写り込む。
長男は、ある趣味の会に入っていて、前回はそれの全米大会でニューヨークへ行き、
来月はヨーロッパ大会へ行き、それに勝つと今度は世界大会で日本へと、
世界中を駆け回っている。
仕事ではないので、旅費はすべて自己負担だそうだ。
参加しているのは、それを払える人たちということだ。
趣味はお金がかかるを地で行っている。
マゴイチ君は高校生になり、日本の大学を受験する準備を始めているそうだ。
ガールフレンドは日本人が良いんだって。
ガンバレ!!
マゴニ君はまだまだ幼くて、
「お父さんの誕生祝は、おばあちゃんちでしたかった」
理由はというと、
「ネコと遊びたかった。」
ごめんね。
モカちゃん、死んじゃったのよ。
孫たちにとったら、産まれた時からおばあちゃんのうちにはネコがいたから、
いるのが当たり前と思ったのね。
ネコがいなくても、いつでも遊びに来てね。