家は買わないそうだ
姉は、両親が住んでいた札幌の家を買い取り、義兄と一緒に住んでいる。
父が家を建てた時、誰と一緒に住む気だったか知らないが、当時流行っていた(らしい)
二世帯住宅だった。
それをすっかりリモデルして、二人で住むには広い家を、とてもきれいにして住んでいる。
長男と長女の結婚なので、事実上の本家のような立ち位置で、
親戚や、きょうだいや、子供や孫が訪れる。
子供は息子が一人。
結婚して埼玉県に住んでいて、家族で来たり、嫁ちゃんが子供たちを連れて来たり、
最近は孫娘ちゃんが一人で来たりしているそうだ。
甥は、自分で会社を経営していて、ビジネスはずっとうまく行っているのに、
なぜか嫁ちゃんの意見で、ずっと賃貸に住んでいる。
子供たちも大きくなってきて、男の子と女の子なので、
そろそろ自分の部屋が欲しい年ごろだろうから、少し広い所は考えているのか聞いたことがあるそうだ。
そうしたら、嫁ちゃんはしっかりしていて、
「あ、家は買わないんです。だって、この家があるじゃないですか。」
えーと。
どういう意味かな。
姉夫婦が年を取って介護が必要になったら、自分が移ってくるという事か。
「この家を貰うつもりでいるみたいよ。」
だそうだ。
いいんじゃない?一人息子の実家だもの。
いずれ移ってくるのを前提に、今の所は仮住まいと思っているのかもしれないんだし。
「結果的にはそうなるだろうとは思うけど、ただ、ちょっと言い方がねえ。」
だそうだ。
嫁姑の仲が、別にうまく行っていないわけではない。
今の人は、言葉を飾らないのかもしれないなあと思った。