いつの間にか長くなったLA暮らし

ロサンゼルス(LA)に住み始めて、いつの間にか40年以上が過ぎました。仕事と趣味を楽しみながら、忘備録としてつらつら書いています。

60歳で渡米したチャレンジャー


駐在や学生さんのような短期滞在者以外、アメリカで合法的に生活するには、


永住権が必要だ。(その他色々あると思うけど、大きく分けて)


その永住権には、


「Diversity Immigrant Visa Program(多様性移民ビザプログラム)」という制度、


いわゆる抽選があり、資格要件を満たしていれば、合法的にアメリカで労働ができる。



今回、うちの会社に応募してきたのは、この抽選に当選して、


60歳で渡米してきた人だ。


この、抽選永住権は、宝くじのようなものだという人もいるが、


当たったからと言って、決して夢のような未来が待っているわけではない。


駐在員のように、会社の後ろ盾があるわけでもなく、


たった一人、誰も知り合いのない所に飛び込んで、英語も不自由な所からの出発だ。


住むところも仕事も、すぐに見つかるかどうかも分からない。


彼女には失礼な言い方になるが、


若い人なら、えいやッと飛び込んでみるのも、人生経験になるかもしれないが、


日本での仕事を辞めてきたわけだから、60歳でのチャレンジは勇気があるなあと思う。




ただ、その年齢で来たということは、ある程度まとまったお金を持ってきたんだろうし、


当選したから来ただけで、気が済んだら帰るかもしれないし、


もしかしたら、何らかの方法で、大成功を収めるかもしれない。


それは誰にもわからないことだ。



現在彼女は、広いLAで、車は持たずにバスで移動している。


バスでの移動は、車もガソリン代も保険もいらないから、


乗り換えが上手く行ったら、案外安上がりだったりする。



チャレンジャーの彼女の今後を応援したいと思っている。

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