いつの間にか長くなったLA暮らし

ロサンゼルス(LA)に住み始めて、いつの間にか40年以上が過ぎました。仕事と趣味を楽しみながら、忘備録としてつらつら書いています。

来年の手帳


毎年今の時期になると、


となり部のマリアが、次の年のカレンダーブックを持って来てくれていた。


83歳で、とうとう現役引退をするということで、大きなさよならパーティーをし、


オーナーと抱き合って泣いて、周りで見ている私たちも、


思わずもらい泣きした、あのマリア。


いつの間にか、ちゃっかり普通に働いていて、


みんなして、


「あれ?」


と思いながら、


「リタイアしたんじゃなかったの?」


と聞くこともできず、内心、あの時の涙返してほしい位だと思いながら、


それも言えずに、忘れたふりをしている。


そのマリアが、いつものように、来年のカレンダーブックを持って来てくれた。


ありがたい。



毎年のことで、色は違うがサイズは毎回同じなので整理しやすく、助かっている。


さよならパーティーの時は、


「今年からは自分で買わなきゃいけないのね。」


という言葉が頭をよぎったくらいだ。



となり部は専門職で、皆さんライセンス保持者だ。


マリアは、今年そのライセンスが切れるのを機にリタイアを決め、


更新はしないと聞いていた。


それが、普通に働いているのを見ると、更新したようだ。


更新期間は2年間。


次は85歳だ。


いつまでもお元気でいてもらいたいものだ。

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