Netflixで観る「極悪女王」と昭和の思い出
極悪女王 (シーズン 1 ティーザー予告編) | 日本語の予告編 | Netflix
女子プロレスの最盛期、私はもう既にアメリカに来ていたので、
当時、どれくらいの人気だったのかは知らないまま今に至っている。
今回の、「極悪女王」は、当時アイドル並みに人気のあった
クラッシュギャルズの長与千種さんと、ヒール役に徹したダンプ松本さんの、
熱い熱いストーリーだ。
千種も香(後のダンプさん)も、家庭環境に恵まれず、
そこから這い上がろうと必死になる中、一足早くクラッシュギャルズとして
スターへの階段を一気に登り始める千種に比べ、
なかなか芽の出ない香。
本当は優しくて気の弱い香が、
ある日をきっかけに、ヒールレスラーとして日本国中から注目を浴びることになる。
ここまでやるかと思うほど、私生活でもヒールに徹した香は、
視聴者たちから中傷の嵐に遭い、家族まで巻き添えになっても自分の意思を曲げず、
あえて憎まれ役を貫き通す。
そして迎えた引退試合での、アマチュア時代に苦楽を共にした千種とのやり取りは、
見る人の涙を誘う。
ゆりあんちゃんは、芸人さんとして、特別面白い芸のある子とは思っていなかったが、
この役では、ダンプさんになり切るほどの振り切り様だった。
すごいと思った。
そして、もっとすごいと思ったのは、長与千種さん役を演じた唐田えりかちゃん。
こんなに良い役者さんだったのね。
華がある。
韓国ドラマで、既に活躍中なのは知っていたが、
是非、是非、日本でも、これまでのイメージを払拭して、
活躍して行って欲しいものだと思う。
当時の女子プロレスを牽引していた彼女たち、
まだ10代とか、二十歳そこそこの若さだったのね。
ドラマを観ながら、昔のことを思い出してしまった。
このドラマの時代設定よりもう少し前、私がまだ20代前半のころ(すっごい前だ)、
父が、女子プロレスが大好きで、よく見ていた。
母が、それをとても嫌がって、
「お父さんったら、自分の娘くらいの女の子たちの水着姿を、真剣に見てるのよ。」
と、よく言っていた。
なんて話をオットにすると、オットのお母さんも女子プロレスが大好きだったと言う。
義母は、私たちがまだ結婚する前に、60代で亡くなった。
2-3回しか会ったことがなかったけど、その時の印象は、
とても慎み深くて、おとなしい印象の人だった。
それが、女子プロレスを見始めると、
「そこだ!!」
「行け、行け!!」
「やれー~~!」
と、人が変わったように、凄い熱量で見ていたらしい。
へえ。意外。
おかあさん、ストレスたまってたのかしらん