定期健診のススメとマキさんの悩み
オフィスで働いている人たちは、みなさん60代で、更年期真っ盛りか、終わる時期。
みなさん、かかりつけのドクターの定期健診の他に、
乳がん検査だ、子宮がん検査だ、骨密度検査だ、大腸検査だと、
メンテナンスに結構忙しい。
マキさんは、今年50歳になったばかりの末っ子。一番若い。
子育て中は忙しくて、なかなか自分のことまで手が回らない。
若くて元気だから、特に医者にかかる必要もないと思う年代だ。
でも、皆さん口々に、
「今からちゃんと定期健診受けていた方が良いわよ。」
「早期発見が一番安上がりだし、身体の負担も少なくて済むわよ。」
「もし何か見つかっても、若いうちの方が回復も早いわ。」
とかなんとか言って脅かす。
実際、アメリカは医療費が高いため、医者には、病気になってから行くというより、
予防のために普段から定期的に通うという意識が高い。
差別的発言をするつもりはないが、LAに住む人たちの中には、人種によって、
保険が無かったり、あってもあまりいい保険じゃなかったりする人が少なからずいて、
定期健診を受けずに、本当に悪くなるまで医者にかからなかったりする。
そうなってからでは遅い。
普段からちゃんと検診を受け、疑わしい場合は専門医に回され、そこで検査してもらう。
ということをしておけば安心だ。
マキさん、すっかりビビッて、最近ドクターアポを取って色々調べてもらい始めた。
その結果、毎週のようにあちこちの医者にアポができ、忙しそう。
そのマキさんの、今一番の悩みが、娘さんのことだ。
20歳そこそこの若いお嬢さんには、乳がんや子宮がんの検査は抵抗があるだろう。
どうしたら良いですかねと聞かれたが、
うーーん。
答えられない。